「食の多様性を広げたい」という想いを胸に、私たちテマトジカンは京都の野外音楽フェス「Belief FES」に挑戦しました。グルテンフリーのみちのり弁当を通じて、食物アレルギーを持つ人もそうでない人も、同じように食事を楽しめる社会の実現を目指す私たちの取り組みが、多くの人々の心を動かす結果となりました。この記事では、イベント出店を通じて得られた貴重な経験と、そこから見えてきた食の未来について、皆様にお伝えします。私たちと一緒に、食の革命を起こしませんか？
1. 京都「Belief FES」への挑戦：みちのり弁当が描く食の未来
2024年9月28日、京都岡崎公園で開催された音楽と芸術の野外フェスティバル「Belief FES」に、私たちみちのり弁当が出店しました。平安神宮のすぐそばという絶好のロケーションで、多くの来場者で賑わうこのイベントは、私たちの理念を広く伝える絶好の機会でした。
今回の出店には、以下のような意義がありました：
- 関西地方での初めての大規模イベント出店
- アレルギー特定原材料8品目不使用の商品提供
- 一般の方々へのグルテンフリー食品の魅力アピール
普段は名古屋駅近くの小さな店舗で営業している私たちにとって、この出店は大きな挑戦でした。しかし、「食を通じて人々の生活を豊かにする」という私たちの理念を多くの方々に直接伝える絶好の機会だと考え、全社一丸となって準備を進めました。
みちのり弁当の通常営業とFESでの特別対応
ここで重要なのは、みちのり弁当の通常営業と今回のFESでの出店の違いです。普段、みちのり弁当は小麦・麦類を使わないグルテンフリーのお弁当屋として営業しています。しかし、今回のFESでは特別に、アレルギー特定原材料8品目全てに対応した商品を提供しました。
この特別対応は、より多くの方々に私たちの理念を知っていただき、食の多様性の重要性を体感していただくためのチャレンジでした。通常営業では難しい取り組みも、このような特別なイベントだからこそ実現できたのです。
2. イベント限定メニュー「おこめこっぺ」の開発秘話
今回のイベントのために、私たちは特別なメニュー「おこめこっぺ」を開発しました。これは、愛知県のベイクショップソルソル様との協働により実現した、グルテンフリーのコッペパンサンドイッチです。
「おこめこっぺ」の特徴：
- ベイクショップソルソル様特製の米粉100%コッペパン使用
- アレルギー特定原材料8品目不使用
- 2種類のフレーバー：
- 照りマヨチキン：ジューシーなチキンと特製テリヤキマヨネーズソースのハーモニー
- 黒蜜あん豆乳ホイップ：和のテイストを取り入れた甘さ控えめのデザートサンド
「おこめこっぺ」の開発過程では、多くの試行錯誤がありました。グルテンフリーでありながら、通常のパンと遜色ない食感と味わいを実現するのは容易ではありません。しかし、若手社員のアイデアと熟練スタッフの技術が融合し、最高の一品が完成しました。
この過程は、私たちテマトジカンのイノベーション精神とチームワークを象徴するものです。新しいアイデアを形にする挑戦精神と、それを支える組織の力が、私たちの強みなのです。
3. AA cafe Projectとの協働：社会課題解決への取り組み
今回のイベント出店では、グロービス経営大学院のメンバーが立ち上げた「AA cafe Project」と協働しました。このプロジェクトは、食物アレルギーに関する社会課題の解決を目指す取り組みで、私たちの理念と非常に近い志を持っています。
AA cafe Projectとの協働により、以下のような相乗効果が生まれました：
- 食物アレルギーに関する最新の知見や情報の共有
- イベント運営における効率的な人員配置
- 食物アレルギーに関する啓発活動の強化
この協働は、単なるビジネス上の提携を超えて、社会全体で食の多様性を推進していくための重要なステップとなりました。
4. お客様の声：感動と発見の瞬間
イベント当日、私たちのブースには開始直後から多くのお客様が訪れ、予想を上回る反響をいただきました。特に印象的だったのは、遠方からわざわざ足を運んでくださったお客様の存在です。
「SNSで活動を追いかけていて、今回のイベント出店を知って滋賀から来ました！」
「大阪在住ですが、みちのり弁当のファンです。関西で食べられる日を待っていました」
これらの声は、私たちの理念や活動が確実にお客様の心に届いていることの証であり、社員一同、大きな励みとなりました。
また、食物アレルギーをお持ちのお客様からは、特に感動的な声をいただきました：
「子どもが生まれて初めてみんなと同じように焼きそばパンを食べられました。本当にありがとうございます」
「フェスに来て食べるものがないと諦めていましたが、みちのり弁当さんのブースを見つけて本当に嬉しかったです」
これらの言葉は、私たちの存在意義を改めて確認させてくれるものでした。食物アレルギーがあっても、誰もが等しく食事を楽しめる社会の実現に向けて、私たちの取り組みが確実に前進していることを実感しました。
さらに嬉しかったのは、食物アレルギーをお持ちでないお客様からも多くの好評をいただいたことです。
「グルテンフリーだと聞いて少し不安でしたが、普通のパンと変わらない美味しさでびっくりしました」
「健康志向で来てみましたが、こんなに美味しいとは。また食べたいです」
これらの声は、グルテンフリー食品が特別なものではなく、誰もが楽しめる「普通の食事」になり得ることを示しています。私たちの目指す「食の多様性」が、少しずつ実現に近づいていることを感じました。
5. テマトジカンの理念：食を通じて社会を変える
テマトジカンは、私が7年前に小麦アレルギーを発症したことをきっかけに誕生しました。自身の経験から、食物アレルギーを持つ人々が直面する困難を痛感し、「誰もが安心して美味しく食事を楽しめる社会」の実現を目指して事業を始めました。
私たちの理念は以下の3つです：
- 食の多様性の実現：アレルギーの有無に関わらず、誰もが同じテーブルで食事を楽しめる社会を作る
- イノベーションの追求：常に新しい技術と発想で、食の可能性を広げる
- 社会貢献：ビジネスを通じて、食物アレルギーに関する社会的課題の解決に貢献する
これらの理念を実現するため、私たちは以下の点に特にこだわっています：
- 徹底したグルテンフリー環境の維持
- 一般の方々も満足できる味と食感の追求
- 地域の生産者や事業者との積極的な連携
今回のイベントでの成功は、これらのこだわりが多くのお客様に認められた結果だと考えています。特に、ベイクショップソルソル様との協働は、地域の事業者との連携によって新たな価値を生み出せることを実感する貴重な機会となりました。
6. テマトジカンが目指す未来：食の多様性を広げる
今回の「Belief FES」への出店経験を通じて、私たちの理念である「食の多様性を広げる」ことの重要性を改めて認識しました。食物アレルギーがある方もない方も、同じように食事を楽しめる社会の実現に向けて、さらなる挑戦を続けてまいります。
具体的には、以下の取り組みを強化していきます：
- 商品開発の継続的改善：より多様な味や食感を楽しめるグルテンフリー商品の開発
- 販路の拡大：全国各地でのイベント出店の増加とオンライン販売の強化
- 啓発活動の推進：食物アレルギーに関する情報発信の強化
- パートナーシップの拡大：地域の生産者や事業者とのコラボレーション推進
「みちのり弁当」を通じて、日本全国、そして将来的には世界に向けて私たちの想いを届けていきたいと考えています。今回のような特別メニューの開発も、その一環として今後も積極的に取り組んでいく予定です。
最後に：感謝の気持ちを込めて
今回のイベントで得られた経験と、たくさんの方々との出会いに心から感謝しています。小さな一歩かもしれませんが、食の多様性を広げる大きな一歩になったと確信しています。
これからも、1個1個のお弁当に想いを込めて、丁寧に作り続けていきます。みちのり弁当の挑戦は、まだまだ続きます。今後とも応援よろしくお願いいたします。
最後になりましたが、「Belief (ビリーフ) FES」の主催者の皆様、AA cafe Projectの皆様、ベイクショップソルソルの皆様、ご来場いただいたお客様、そして日頃からみちのり弁当を応援してくださる皆様に心よりお礼申し上げます。これからも、グルテンフリーの美味しさと可能性を広げていきますので、どうぞお楽しみに！